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2007,11,16, Friday
水琴窟
御存知でしょうか？僕は恥ずかしながら知りませんでした。
江戸時代にある庭師が庭にシャレた仕掛けを作ろうということで考案されたものだそうで、底に穴を空けた素焼きの瓶をひっくり返して埋めて砂利で周りを固め、水が流れたり沁みていくとその瓶の中で水滴になってポトリと落ち、その音が琴の音のようだということでこの名がついたそうです。 詳しくはこちらをご覧下さい。 水琴窟Wikipedia で、その水琴窟作りの名人が日野市にいるということで、日野ケーブルテレビ「かわぼくが行く！」のコーナーで取材に行ってきました！  浜田政幸さん、御歳75歳。生まれも育ちも日野市という生粋の日野っ子です。 少年時代はまだ戦争中だったそうで、それこそ教育勅語や軍事勅語による教育や、軍事教練なんかを受けていたそうです。敗戦とともに価値観が激変していく、その辺の貴重な体験談も伺うことができました。 その浜田さん、今日まで作った水琴窟の数は年齢と同じ75。すごい数です。日本をはじめアメリカなど海外にも手がけた作品があるんだそうです。 もともとは20年程前に水琴窟が話題になり、高校時代の恩師がそんな話をしていたことを思い出し、手探りな感じで始めたんだそうです。  これはそのアメリカから発注を受けて考案したという、室内で楽しむための水琴窟。 泡盛でも入ってそうですがそうではありません(^ ^) 実際これに水を流していただいて、瓶の中にマイクを仕込んで音を聞いたんですが、何とも言えない澄んだ音が聞こえました。“Simple is best”って感じかな。 二胡との合奏なんかも行ってるそうですが、何せ音階や長さの調整が困難なのでなかなか思うようにはいかないとのことでした。でも一生懸命研究してるそうです。 また浜田さんは趣味で日本そばを打ったりしてるそうで、今やその腕は名人級。おそば屋さんから発注が来たり、そば打ち教室なんかもしてるそうです。帰りにそのおそばもお土産でいただいちゃいました。 今は水琴窟の制作もお弟子さんたちに継承し始めてもいるとのこと。 きっとその情熱は受け継がれ、そして浜田さんご自身もまだまだ様々なことに情熱を注がれると思います。「130まで生きる！」とおっしゃってましたからね(^ ^) そんな浜田さんからのメッセージは、 ボランティアの精神をもつこと でした。人が良くなるよう考える事が、自分を良くすることにもつながってくるということでした。深い言葉です・・・。 浜田さん、いつまでも元気で水琴窟やおそばを作って下さい！！ |