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自動チューニング機能付きギター
ギターの老舗、ギブソンから自動チューニング機能付きギターが販売されたとのニュースを見ました。「これであの煩わしいチューニング作業から解放される」なんて売り文句もついておりました。


まぁ確かにそうなんだけどね・・・。


“チューニングできないギター弾き”ってのの温床を作るようで、「どうなんでしょ?」って感じです。面倒臭さや煩わしさを乗り越えてこそ、きちんとした技術や感性が培われていくと思うわけです。

コンピューター音楽の登場で、音楽の事が全くわからなくても音楽を作れるようになりました。それで生業を立てている人もいるとかいないとか。
MP3の登場で、音楽普及の利便性アップとともに消耗品化は加速したように思います。

便利さの追求と科学の進歩は車の両輪みたいなもんで、これは素晴らしい。
でも“そのものの本質”、“本物度”を損ないかねない危険性も伴っていると思うのです。

もしかすると、近い将来MP3の音源で育ったレコーディングエンジニアが登場するかもしれません。
チューニングの出来ないギタリストが登場するかもしれません。

今日たまたま話しをしてた女性が、中学生くらいのときにダイアナ・ロスのコンサートに行って、大変いい席で5mくらいの距離でその歌を聞いたそうです。ダイアナ・ロスがどれほどのもんかもあまりわかってないくらいだったようですが、子ども心にすごく感激したとの事。


感動ってそういうことじゃないのか?
その人の人生や労力や思いが詰まってにじみ出るものに初めて宿るんじゃないのか?
本物の味を知らない奴に本物は作れないんじゃないのか?
人間はもっと頭と体と心を駆使するべきじゃないのか?


そんなことを思ったニュースでした。

| - | 11:28 PM | comments (5) | trackback (0) |
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