
とある方に勧められ、『人質の朗読会』という本を読みました。
WOWWOWでドラマ化されたそうなので、それをご覧になった方もいるかもしれません。
地球の反対側のとある国にツアーで旅行した日本人8名が、反政府ゲリラに拉致・監禁され、救出を待つ間、それぞれの人生であった出来事を朗読する会で日々をしのぎ、その模様を盗聴器で政府軍は録音しており、そのテープが日本のラジオ局関係者に渡って・・・というあらすじ。
よってこの本の構成は、その8人の人質の日本人の話が1章ずつとなっており、ある種8つの短編集という捉え方もできますが、とにかく彼らが話している状況が「明日殺されるかもしれない」という環境にあるということ。
実際人質たちが助かったのかどうかは、是非この本を読んで確認して下さい。
小説なので、もちろん作者の創作によるものではありますが、「自分が人生の最後を意識したときに、人に語る出来事は何だろうか?」というのを思わずにはいられません。
パッと頭に浮かぶのは、正直今日までに傷つけてしまった、ご迷惑をおかけしてしまった人たちの顔でした。つまり僕は人生の最後に懺悔をするということなんでしょうか?(苦笑)
曲を作る、歌を歌うということで、少しではあるだろうけど、今日までの人生の一部を形にはしているのかもしれない。
“いい曲”“いい歌”の定義はあまりにも曖昧で広い。野球選手がホームランを打つのとだいぶ違う。こちらがホームランと思っても、結局は聞き手に委ねられるから。
ラーメン屋さんに例えたらどうだろう?お客はその店のラーメンが美味いと聞いて食べに行く。好みに合えばまた行くし、賑やかな人なら誰かに話して宣伝する。店主はひたすら美味いラーメンを作るべく、心血を注いで、お金をいただくに値するラーメンを作る。
とういことで、改めて自己研鑽を肝に銘じなければ・・・な感じです(^ ^;