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AOYAMA音楽倶楽部vol.11


先週金曜日、今年の「AOYAMA音楽倶楽部」が終わった。ありがたいことにほぼ満席のお客様ということで、企画の強さがあったことも感じてはいたが、会場の皆さんの大半が一緒に口ずさんでいたことが何よりも嬉しいライブとなった。



今回は「昭和のアニソン」。アニソンということで敬遠されてしまう方も当然いらっしゃる。それはよくわかる。でも昭和のアニソンに関して言えば、紐解いてみるとかなりすごいエッセンスが詰まっている。
作家陣をみると、阿久悠、康珍化、阿木燿子、森雪之丞、寺山修司、谷川俊太郎、鈴木キサブロー、平尾昌晃、小林亜星、山本直純、市川昭介等の超がつく大御所がいたりする。
またいわゆる「タイアップ」ではなく、そのアニメのために書かれた曲で行くと、だいたい長さは3分前後なのに、アレンジ上いくつものキメがあったり、しっかりしたイントロがあったり等すごいクオリティーなのだ。



歌い手だってすごくて、その人にしかない表現力がふんだんで、声だけでその世界へと誘ってくれたりする。
子どもも口ずさめるから簡単と思いきや、実は簡単そうに見えてものすごいのが昭和のアニソンじゃないかと思う。




このライブの少し前に、ちょっとしたご縁でH2Oの赤塩正樹さんとお近づきになる機会があった。
今回「想い出がいっぱい」をやるので、良かったら見にいらしっしゃいませんか?と伝えたら、なんと一緒に歌って下さると。僕ら出演者にとってもサプライズだが、お客さんはきっと相当なサプライズになったんじゃないだろうか。



赤塩さんは、「想い出がいっぱい」ではどちらかというハモる方が多く、今回はサビを大合唱のお客さんに素敵なハモをつけて歌って下さった。愛される楽曲、愛される歌声、まさにそれではないかと思う。



そして木根尚登さん。
AOYAMA音楽倶楽部では、実はvol.1~3まで出演して下さっていて、立ち上がったこの企画を支えて下さった大先輩。今回はやはり「Get Wild」をということで出演をお願いいたところ、すぐにご快諾いただき出演の運びに。



ご存知の通り、木根さんはTM NETWORKではメインボーカルではないのだが、なぜか木根さんが歌ってもオリジナルの存在感がすごい。これがアーティストパワーというやつなんだろうか。
僕は木根さんとは知り合って10年くらいでライブも出ていただいているので、木根さんのMCの面白さはよく知っているのだが、井手ちゃんと秀樹兄さんは初だったのでかなり衝撃的だった模様。
「Get Wild」やギター担当になった裏話やら、テレビの「しくじり先生」に出演された時の話やら、とにかくちょっときっかけを振ればいくらでも話して下さり、どれもものすごく面白い。以前に昼間はトークライブ、夜は歌うライブという構成の地方公演をした時、昼間は売り切れ、夜は少し席に余裕があるという事態も実はあったとか(笑)。



そして歌って下さったアニソンは「あしたのジョー」。テレビではせいぜい2番までしか流れないのだが、この曲は3番まであり、フルサイズで歌ったのは人生初だったそうな♪



1曲1曲はそういったわけで短いのに、何だかんだ思い出話などが膨らんでしまい、終演したのは22時頃。2時間半近くといういつもと同じくらいのボリュームになってしまった。もうちょっと喋らない方が良かったかなぁと反省しております。
とは言え、帰り際に「すごく楽しかった!」という声を沢山かけていただいた。作り手側としては最高の感想です。ありがとうございました。





そして今回も一緒にステージを作ってくれた井手ちゃん、秀樹兄さん、バンドの皆さんに感謝!
さて、vol.12は何やるかなぁ~(^m^)

<セットリスト>
1.ルパン3世のテーマ(ルパン3世)
2.ラムのラブソング(うる星やつら)
3.妖怪人間ベム



4.ガッチャマンの歌(科学忍者隊ガッチャマン)
5.キューティーハニー
6.恋の呪文はスキトキメキトキス(さすがの猿飛)





7.悲しみよこんにちは(めぞん一刻)
8.想い出がいっぱい(みゆき)feat.赤塩正樹
9.メドレー1:銀河鉄道999~おしえて(アルプスの少女ハイジ)~タイガーマスク~オバケのQ太郎(新オバケのQ太郎)



10.Cat's Eye
11.Get Wild(CITY HUNTER)feat.木根尚登



12.あしたのジョーfeat.木根尚登
13.キャンディキャンディ
14.ハクション大魔王のうた



EC1.チンチン電車~Endless Harmony~THERE MUST BE AN ANGEL
EC2.メドレー2:タイムボカン~裸足のフローネ(ふしぎな島のフローネ)~デビルマンのうた~よあけのみち(フランダースの犬)
EC3.鉄腕アトム





| - | 05:39 PM | comments (0) | trackback (0) |
3.11
おそらく日本人であれば、立ち止まって「生きる」「命」と言ったこととと向き合う日になって8年になった。「もう8年」「まだ8年」「やっと8年」「8年経ったのに」等々、色々な8年の捉え方があるだろう。

8年前、僕は早朝のラジオを終えて帰宅。昼寝をしてダラダラとテレビを見ていた時、大きな揺れが来た。尋常でない揺れにびっくりし、食器棚などを押さえに立ち上がった。
そのあとは身内との連絡とり。一人暮らしの姪っ子が、冷蔵庫が動いてしまってドアを外側から塞いでしまい、トイレも行けない軟禁状態になったと連絡。不動産屋さんに相談して玄関を開けてもらって救出。あとの身内は幸いみんな無事に帰宅できていた。
その後は、たまたまうちの方に仕事で来ていたマネージャーと後輩タレントが動けなくなっているとのことで、車で迎えに。ダイレクトな被災地ではないのに、ものすごい渋滞し、そして携帯は頻繁に緊急地震速報が入り、メールや電話の連絡がしづらくなっていった。
それでも無事にピックアップしてとりあえず全員我が家に集合。ファミレスで夕飯を食べてみんなで我が家に宿泊してもらった。

その後、テレビから伝わってくる被災地の様子、パニックからくるガソリンや食料の不足、停電による信号の停止など、今まで経験したことのない事態が多々あった。もちろんそれは被災地の状況からしたら全然大したことではない。

去年、一昨年とラジオで震災特番のパーソナリティーをやらせていただく機会に恵まれ、一昨年は福島県南相馬市、去年は福島県いわき市へと伺った。色々と大変だった状況を生の声で聞くことができ、被災地を心配する、思いを寄せるという気持ちから、自分の町で起きたらどうしたらいいのか、という意識へとシフトしていったように思う。

去年の震災特番後、お声がけいただいたことがきっかけではあるのだが、地域の自治会の役員になった。やはり災害時は「遠くの親戚よりも近くの友人」なのだ。
ミーティングでは様々な議題が上がるし、様々な行事も行なってきたのだが、つまるところはそれは「災害発生時に地域で被害者を出さないための取り組み」といって過言ではない。スタンプラリーは避難経路、避難場所、消火器の場所の確認だし、BBQや餅つきは自炊訓練だし、何より地域の方がお互いの顔を知るための大事なきっかけ。

この8年で僕の中で変わったことはこんなことだろうか。

昨日は「3年A組」というドラマの最終回だった。初回から釘付けになって見ていたが、最終回を終えて「よくぞこんなドラマを作ったもんだ!」と感心してしまった。
様々な現代社会の問題をテーマにしていたが、「言葉」に、それを発する「人間」に着地したところはすごい。頭ではわかっていてもあんなにまでリアリティを持って迫った作りは本当に素晴らしいと思う。

震災をめぐってもたくさんの「言葉」が飛び交った。
被害情報、困窮状況をTwitterなどでも随分見受けられた。多くが必要なものだったろうし、あたたかいものだったように思うが、熊本の震災の時は「動物園から猛獣が逃げた」なんてデマもあった。
ネットに出ていなくても、風評被害の問題も随分言われてきた。
原発エリアから避難した方に対して、心ない言葉が浴びせられたこともあったと聞く。

どこからどこまで本当か、また捉え方でその質も変わってしまうのも「言葉」。
「言葉」は「心」の現れ。ラジオや歌など日々言葉を使って仕事をしていても、うまい表現ができなかったり、残念ながら時に人に嫌な思いをさせてしまうことがあり、その度にへこむ。

ちょっと話が逸れてしまったか。
8年経って被災地の方に、今どんな言葉を、心を向けるのがふさわしいのだろうか?
朝からずっと考えているけどまだわからない。そうやって堂々巡りのようでも考えていることが誠意の一つであるならば、せめてもの救いだけれど。

改めて犠牲になられた方々のご冥福を祈り、苦しい生活を強いられている方に光明が差すことを祈り、そして「生きている」ことはなんて素敵なことなんだと多くの方と「あたたかい言葉」を共感できるよう、祈ってやみません。


「君は生きている」(Goro Matsui Song Booksより)
作詞/松井五郎 作曲/川久保秀一
https://youtu.be/uP0orrGQ5ks

| - | 06:05 PM | comments (0) | trackback (0) |
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