■CALENDAR■
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
<<前月 2025年05月 次月>>
■NEW ENTRIES■
■RECENT COMMENTS■
■ARCHIVES■
■LINK■
■PROFILE■
■OTHER■
 

歌結び、故郷結び


春に行った「AOYAMA音楽倶楽部」以来の南青山MANDALA。今回は形は似ているけれど、コンセプトが全く違う「歌結び、故郷結び」。
昨年から沢山地方へライブに出かけているが、その先々でお世話になった方を東京にお招きしてというのがそもそもだったが、彼らには共通して「被災地」というものがあった。
福島は記憶にも新しい東日本大震災と原発事故、大阪は阪神大震災、新潟は中越地震・中越沖地震。阪神や中越はもうかなり落ち着いているけれども、その時の経験を踏まえて、落合君も門松君も東日本大震災においては歌い手ならではのエネルギーとフットワークで動いている。そんな話を軸にライブを綴っていけたらなぁと思った。



トップバッターのハヤミイワオ君は福島はいわきから。
津波の被害はもとより、今なお原発の被害が止まらない。
彼が最初に歌った「Voice」という曲には、いわきの様々な風景が散りばめられている。彼が歌うから本当にリアルに目に浮かんでくる。しかしそんな風景も、津波を防止するための6m以上の防潮堤ができたために、ちょっと変わったしまったそうだ。
放射線という見えない悪魔は、海の幸を口にすることをできなくし、天気予報とともに放射線情報も放送されるという。
深い痛手を負った町に今も住み、そして元気を失わず、昨夜は東京までやってきてくれた。





二番手は大阪からの門松良祐君。
彼は春まで「ひまり」という男性デュオで活動していて、その頃から僕のラジオに来てくれたりして交流していた。
彼は大阪を拠点に全国飛び回っている人なのだが、仙台でもラジオのレギュラーを持っている。もちろん仕事として縁があっての話ではあるが、彼は阪神大震災の時に、同居していたおじいちゃんおばあちゃんを助けなくてならないのに、あまりの地震の大きさに動揺して身動きが取れなかったそうで、その経験から「自分にできることは何でもしよう」という信念を持つようになったそうだ。
「尊命」(とうめい)という曲は、授かった命をどう生かしていくか、そんな深いテーマをアグレッシブなメロディーと暖かな歌声で綴っていた。





三番手は落合みつを君。
彼と出会ったのは13年くらい前になる。僕がTWO of USをやめて、一人で新たなチャレンジをする際にTBSラジオのオーディション番組にエントリーしてめでたく通過したのだが、その第1期通過者が落合君だった。(僕は第3期)
以来そんなに連絡を取ることはなかったけれど、2回ほど僕のラジオ来てくれて、昨年は彼が主催した新潟のイベントに呼んでいただいた。
落合君は新潟が故郷だけれど住まいは一応東京。この“一応”というのは、彼はほぼ毎日どこかに歌の旅に出ていて、車寅次郎のような生活なのである(笑)。行く先々でその町の人たちと触れ合い、「何?兄ちゃん歌歌ってるの?コンサートやってよ!」みたいな感じでライブの旅をしている。
当然被災地にも沢山出かけていて、自分が行けないときは知り合った仲間に連絡をして救援活動を行ったり。春の熊本地震の時は、長崎の島原にいる友人に連絡を取ったそうだ。
彼の曲に「島原にて」というのがある。そんな仲間と出会った頃のことを曲にしたためているのだが、The Bandの「The Weight」のような、荒野を旅するたくましい男の匂いが漂っていて、彼ならではの曲だと思う。



そして是非やりたかったのは、そんな彼らと一緒に「君は生きている」を歌うこと。
思った通り、とても深みのある形でお届けできたのではないかと思う。

幸い多くの方から「ジーンとなっちゃうライブでした」というお声を頂いた。
仕掛け人冥利につきる感想。ただただ感謝m(_ _)m
また是非彼らのライブにもお出かけいただけたらと思います。
ご来場頂いた皆さん、ありがとうございました。

<川久保>
・わかっちゃいないんだ
・ただここにいるだけで

<ハヤミイワオ>
・Voice
・Birthday
・Days
・夏の日の思い出(ハヤミ弾き語り)

<門松良祐>
・想い出に変わるまで
・京上ガル下ガル
・はんぶんこ
・尊命

<落合みつを>
・キャベツ
・チンチン電車(川久保曲セッション)
・島原にて
・最後の冬
・手紙(落合弾き語り)

<川久保>
・M-78
・ひとつずつ

<All>
・君は生きている

<川久保>
・そして



| - | 11:42 AM | comments (0) | trackback (0) |
コメントはありません。
| | URL | | | |











http://kblog.kawakubo.net/index.php/pic/tb.php/1007
トラックバックはありません。
| | |
PAGE TOP ↑