
僕が初めて布袋さんの音楽に触れたのは中学3年のとき。ラジオから流れて来たBOOWYの「B.BLUE」でした。ご存知のようにBOOWYはその後瞬く間に日本中を席巻し、バンドブームを巻き起こし、そして絶頂の中で解散していきました。
僕もご多分にもれずBOOWYを聞きまくり、お金がないから友達から借りたカセットをダビングし、そしてまたお金のない友達に貸してダビングして・・・なんていう、今では考えられない音質で聞いていたんでしょうね。でも高校の入学祝いに買ってもらったヤマハのエレキギターで一生懸命フレーズを耳コピしていました。そのくらい夢中になったものです。
コンサートに行こうにも、まずチケットは入手できなかった東京ドームのLAST GIGSでBOOWYは解散してしまっていたし、BOOWYの影をどうしても追ってしまっていた当時の僕は、布袋さんのコンサートに行くことはついになかったのです。
あれから25年、今日は初めて布袋寅泰コンサートに行ってきました。
場所は日本武道館。ロックの象徴的な会場。
しかし今日はちょっと仕様が違って、交響楽団と布袋さんとのコラボレーションというもの。
「キル・ビル」のテーマから始まって「MISSION IMPOSSIBLE」のテーマと、立て続けにワールドワイドなインストナンバーからスタートしたんですが、とにかく布袋さんの姿がカッコいい。グレーかシルバーのスーツをバシッと来て、白いワイシャツに赤いネクタイ。足をセクシーに動かしてリズムを取って、エッジの効いた音でエレキギターを鳴らして行く。
こんなにトラディショナルなスーツがカッコいいロックミュージシャンて、他にいるでしょうか?
歌ものももちろんやったけど、BOOWYのナンバーのときはほとんど自分は歌わず観客が大合唱。布袋さんも「歌って歌って!」と言わんばかりにステージを動き回って、あの懐かしいフレーズを楽しそうに弾いていくのです。さすがに自然と僕も歌ってました。「CLOUDY HEART」や「Dreamin'」(^ ^;
最後はあの「My Way」をインストでやって終演。2時間20分くらいの公演時間でした。
演奏も照明も交響楽団とのコラボも選曲もどれも良かったんですが、何が一番良かったかというと、過去から現在、そして未来までも垣間見えるような、布袋さんの人生や人柄がとってもあたたかく伝わるライブだった点です。
素晴らしき音楽に、そして布袋寅泰さんに改めて感謝!