■CALENDAR■
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
<<前月 2025年05月 次月>>
■NEW ENTRIES■
■RECENT COMMENTS■
■ARCHIVES■
■LINK■
■PROFILE■
■OTHER■
 

縁-enishi-


今日はジャズピアニスト木原健太郎さんと能楽師の山井綱雄さんのユニット“縁-enisi-”のライブを見てきました。
先だってむさしのFMの番組にゲストで来ていただきお話を伺ったんですが、一体どんなものなのか、ものすごく興味がわいたのです。



まず行って驚いたのは会場の白瀧呉服店。旅館か料亭かという勢いの大きさと歴史を感じさせる建物。聞けば江戸時代の嘉永年間に始まったそうで、現在の店主で5代目、東京では一番大きな呉服屋さんだそうです。
店舗としては入口すぐのところで、そういった意味では普通の商店とそう変わりはないのですが、とにかく奥がすごい。一体何部屋あるんでしょう。敷地の真ん中には素敵な庭園、お茶室もありました。
ライブ会場となっている部屋も、それこそ弓でもやるんじゃないかという奥行きの広い部屋で、壁のところには沢山の着物が飾ってありました。



そんな中始まったライブ、第一部はお茶を立てるのと能の謡いとピアノというもの。
お茶を立てているのに合わせてピアノが奏で、能は謡う。能でいう“謡う”は、いわゆる民謡のような歌とも違い、簡単に言うと読経に近いものというのがわかりやすいかと思います。
何だか味わったことのない緊張感を感じました(^ ^;

そして二部はピアノと能。
ここでは、いわゆる能のお面をつけて、きらびやかな着物をまとっての能の舞い、そして能の謡いにピアノというもの。
能の舞いは初めて見ましたが、僕は正面の姿も然ることながら、背中を向けたときの背中から発する独特のオーラのようなものを感じ、もともとは神事で、それをやれるのは選ばれた人だったんだなぁというのを目の当たりにした感じがしました。
そして謡い。音楽をやる者にしたらここが一番の見所だった気がします。というのも、先述の通り能の謡いは読経のような感じで、音階があるよう無いような感じなのです。ところがそこにピアノの和音が鳴ってくると、不思議なテンション音が随所に響きだすのです。これがすごく良くて、この能とジャズピアノという異種格闘技戦ならではの1シーンだったのではないかと思っています。

とにもかくにも今日は素敵な異空間への小旅行でした。
今度は能楽堂にも行ってみようかなぁと思っています。

| - | 10:15 PM | comments (0) | trackback (0) |
コメントはありません。
| | URL | | | |











http://kblog.kawakubo.net/index.php/pic/tb.php/925
トラックバックはありません。
| | |
PAGE TOP ↑