それはイカの塩辛を作る時にお目見えしました。
内臓とゲソをかき混ぜるのに太い針金みたいなのを使うんですが、それを火であぶって真っ赤にしてから使うんです。

これで混ぜるとイカ独特の臭みが飛ぶんですって。


塩辛は既に出来てるものを買う、というか酒を飲まない僕は買う事すらないわけですが、こういう微細なところの技や心配りに「それでお金をいただく」という自負と責任感が存在するわけですなぁ。
ただやってる本人は当然のことなので、その意識はあまりない。
料理に限らず専門技術を要するようなものは特にそれはあって、僕がやって仕事にもきっと言えるんでしょうなぁ。
何となく曲作って歌ってるようなライブやCDでも、何となく日常の事を楽しそうに喋ってるように聞こえるラジオでも、そう言えば“ああでもない、こうでもない”と組み立てては壊しを繰り返している気がします。
もちろんもっともっと修行していかないといけない、というか際限は無いんでしょうけどね。
ちなみにこの塩辛、2,3日熟成された頃が美味しいそうです。
その頃再び来店だ!(^m^)