
おととい金曜は、約1年ぶりに仙台でライブ。
早朝のラジオを終えてひたすらの東北道。今回はベースの堀江さんが運転も結構してくださっておお助かり(笑)。
会場にはこの1年すっかりお世話になっている門松良祐君がリハをしていて、渡辺晃一君も合流。今回初めてのAlegrossoは、青森の弘前からとのことで、津軽三味線とEDMの融合のような実に面白い音楽をやられていた。

1.胸いっぱいの夏
2.A.I.
3.君は生きている
4.Evenfall
5.M-78
6.そして

持ち時間30分に6曲というのは、ちょっとパツンパツンになってしまうのだが、あえてあまり喋らず、自分の歌と音楽をドーンと中心に据えて楽しんでいただける時間を作れないかと思っての選択。
アンケートの中に、「去年よりすごく楽しめました」というのがあって、ホッとした感じ(^^)。
会場には、地元のコミュニティー局であるFMたいはく(太白区)となとラジ801(名取市)の方が来てくださっていた。どちらも僕が早朝やっている「モーニング・コミュニティー」を放送して下さっている。
名取には閖上地区という海沿いのエリアがあり、5年前の震災時は甚大な被害が出た地域。その5年前の夏に仙台を訪れた際に、被災地視察で案内してもらったのがこの閖上だった。なので今回は運命のようなものを感じ、会場入り前に行ってみることにした。


そういった意味では、綺麗な更地が広大に広がっていた。ところどころ嵩上げされていて、その高さは7mとのこと。
5年前は、波によって“剥ぎ取られた”という表現が適切なような感じで、家の土台と、至るところにお茶碗のかけらや、バスの残骸やらといった生活の断片が無数に散らばっていた。


海にほど近いところに、日和山という、高さ5,6mの山がある。ここに立つとその更地の様子が見渡せる。ほとんどのものが流されてしまっているが、そばに見える、流されずに残った古い水産加工場は今も営業しているらしい。
またその反対サイドには、大きな水産加工場が作られていた。こんな海のそばにまた建てることへの抵抗はないのだろうか?と思ってしまったのだが、海と共に生きるというのは、その心配も含めて一緒に進んでいくということなのかもしれない。
「君は生きている 頑張って生きている 少しずつ前に進みながら」
と、松井五郎さんは歌詞にしたためて「君は生きている」という曲を僕に託してくれた。
その言葉にいつもきちんと魂を宿せるよう、改めて自分に言い聞かせている。

なとラジ801の山田光洋さんと柿沼基子さん

FMたいはくのひなたさん