昨夜「AOYAMA音楽倶楽部vol.12〜松本隆はかく語りき〜」を無事開催。
なかなかしびれる準備時間を過ごしていたのは間違いないのだが、でもこのような状況下で予想以上のご来場で皆さん間違いなく37.5度以上の体温になるまで盛り上がってくださり、また急遽決定した簡易設定でのネット生配信でも楽しんで下さった方が沢山いて、やって良かったなぁと、しみじみ思いながらこれを書いている。
今回は作詞家松本隆さん縛りということで、様々なアーティストの曲をピックアップしたが、どれをとってもそこに描かれている世界観(絵的なもの)がスゴイ。その歌詞が描く世界に脳がトリップしてしまう。とは言えトリップするには歌い手の力量がもちろん必要なので、そこはかなりプレッシャーでもあった。「歌ってみたい!」と自ら言ってやった「スローなブギにしてくれ」、いやいや聴くのと歌うはこうも違うかと、なかなかな冷や汗をかいて迎えた本番だった(^^;。
そして痛感したのは、女性アイドルに書いた楽曲に登場する女の子、例えば松田聖子「赤いスイートピー」や斉藤由貴「初戀」なんかの主人公が、自分にとって理想の女性の原点なのかもしれないということ。そう考えると、松本隆さんが僕に及ぼした影響はいかに大きいことか(笑)。
そして今回のスペシャルゲストは杉真理さん。
ナイアガラトライアングルをきっかけに、松本隆さんとの共作も多い偉大なポップマエストロ。
実は杉さんが出て下さったので、今回のテーマは松本隆縛りになったという面もある。
まず歌って下さったのは映画「微熱少年」の挿入歌でご自身のオリジナルの「Do You Feel Me」。
松本さんから発注が来た時、洋楽のこんなのとこんなの要素を混ぜて〜などと、種明かしをして下さったのだが、なるほど!という感じ。エッセンスを自分のものに昇華させていく力を改めて痛感。
そして聖子さんのデュエット相手を務めた「真冬の恋人たち」は、杉さんが聖子ちゃんのところ(ほぼ全編)を歌い、マリコとヒデーズが三声ハモで杉さんのところを歌うというアレンジ。これは実に音楽的に素敵な変形デュエットになったと思う。
最後は盟友竹内まりやさんに提供した「磁気嵐」。
曲が先行で作られたとのことだが、まさかこんなタイトルがついた曲になるとはと当時かなりびっくりされたとか。そして今回のライブでこの曲を初めてセルフカバー!なんとも貴重な時間となった。
アンコールで再びご登場いただき、大瀧詠一ナンバーを会場の皆さんも一緒に合唱状態(マスク着用のまま)で!
打ち上げも皆さんご機嫌モードで、コロナ問題が落ち着いたら、改めてリベンジでやりたいねぇなどと(^^)。
もちろん色々配慮しなくてはならないこと、我慢しなくてはならないことはあるのは承知しているが、やはり楽しいことを少しずつでもやっていくことは、人が人であるためには本当に大事なことだなぁとしみじみ実感した夜だった。
1日も早く、コロナ問題が落ち着くことを強く祈りつつ、また皆さんと会場で楽しんでいただけるよう、また今日から邁進して行きます
【AOYAMA音楽倶楽部vol.12〜松本隆はかく語りき〜】
1.ハイスクール・ララバイ(イモ欽トリオ)
2.冬のリヴィエラ(森進一)
3.風の谷のナウシカ(安田成美)
4.キャンディ(原田真二)
5.風をあつめて(はっぴいえんど)
6.Woman〜Wの悲劇〜(薬師丸ひろ子)
7. スローなブギにしてくれ(南佳孝)
8.初戀(斉藤由貴)
9.松田聖子メドレー〜瑠璃色の地球〜風立ちぬ〜白いパラソル〜天国のキッス〜Sweet Memories
10.Do You Feel Me(杉真理)
11.真冬の恋人たち(松田聖子)
12.磁気嵐(竹内まりや)
13.SEPTEMBER(竹内まりや)
14.硝子の少年(Kinki Kids)
15.ルビーの指環(寺尾聰)
16.赤いスイートピー(松田聖子)
EC1.A面で恋をして(ナイアガラトライアングル)
EC2.君は天然色(大瀧詠一)